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・・・ ホームページデザイン理念 ・・・ デザインは人間の行動パターンと密接なつながりを持つ。外見だけがデザインではなく、機能性、快適さ、実用性、分かり易さなども大きな要点となる。ホームページに限らず、すべてのデザインにおいての基本についてまず考えてみよう。
疲れるからなのか、人は考えること避けたがる傾向がある。ものを整理したり、勉強などをして情報を記憶するのも、後から考える量を減らし、労力を減らす目的があるという説もある。ホームページにこの法則を適用すると、見てすぐに分かり、情報がすぐ見つかるページが評価されることになる。いくら美しいグラフィックやアイコンでも、理解しづらかったらそれは余計な混乱を招く分、人を考えさせ、疲れさせてしまう。「一目瞭然」。これが理想である。
ホームページの目的(何のために存在するのか)とターゲット(誰のために存在するのか)をしっかり把握しよう。それによってページの内容はまったく変わってくる。一般的に人がインターネットに求めるのは情報である。だから、ホームページはなるべく簡単に、そして素直に情報にアクセスできるようにすることが先決で、情報にたどり着くのに邪魔な要素はなるべく省こう。文章も簡潔にし、重要な情報とそうでない情報をあまり混乱しないようにしなくてはいけない。
悲しいかもしれないが、最終的に評価は「好み」によって決まってしまう。人によって美しいと思うデザインは違うし、みんな好みがわかれている。最低限できることは、一般的に嫌がれることは避け、ホームページのターゲットの好みに合わせてデザインすることである。そしてしっかり訪問者のニーズに答えること。そのためにはホームページに利用しやすいメールフォームを設け、常にフィードバックを受け入れる姿勢を保ち、知らせることが必要になってくる。 ホームページの場合は、ブラウジング環境も問題になってくる。人によっては画像表示をオフにしてテキストだけでブラウズしたり、古いブラウザを使っていたり、色数が256色以上表示できないモニターを使っている場合もある。これらの人に対応するのか、それとも犠牲にするのかは目的やターゲットにもよるが、やはりなるべく多くの人が見れて損はないはず。 すべての人に都合のいいページをつくるには、一つの解決法として、なるべく特徴のないページをつくるという方法がある。いい例が Yahoo!。しかし、それでもなんとかページに特徴を持たせたいというときは、やはりデザイナーの腕の見せ所になる。軽い画像などで雰囲気を出せれば、美しいページはいくらでも作れるはず。最終手段としては、ページをいくつか用意する手もある。テキストのみのバージョンや、古いブラウザに対応したページなどを個別に用意しておいて、訪問者に選ばせるか、影でJavaScriptなどを使って自動時に表示するページを変えたりできるが、これもまたホームページをいくつも作るので制作時間と費用は増加する。マイクロソフトのホームページは、ブラウザの自動認識し、複数のバージョンの内から最適のものへ自動的にとぶようになっている。
どんなタスクでも、それを達成するためのステップを減らすことが、快適さにつながる。例えば、「キュウリ」について知りたいのに、「野菜」をクリックして、それから表示されたメニューで「キュウリ」をクリックするよりも、そのまま「野菜」の下に「キュウリ」があった方が分かり易いし効率がいい。言い換えれば、ダブルクリックよりも、ただのクリックの方が簡単ということ。従って、なるべくホームページに含まれる情報は、一つのページにまとめ、情報を隠さないことが重要で、ホームページの構造は深くて狭いレイアウトよりも、浅く、広い方がいい。
情報にはすべて価値があり、その価値にそれぞれ差がある。レイアウトを考えるときは、高価な情報はすぐにに見つかるように、表示面積、目立つ度合いなどを調整し、快適しよう。とにかく、ブラウザは視角に頼る道具である以上、見た目のバランス、どこへ目が行くか等が非常に重要であり、そのまま見る人の行方を左右する。
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