1999.6.22 更新

・・・ B 制作には何が必要? ・・・

   目的やターゲットを決定したなら、今度は予算と時間、そして必要なハードウエア、ソフトウエア、インターネット関連サービスについて考える。

ホームページにつかえる予算と時間

   ホームページもお金を使おうと思えば、いくらでも用途はある。また、時間をかけようと思えば、いくらでも時間をかけることができる。ソフトを買ったり、パソコンを買いかえたりすればあっという間にお金はとぶし、HTMLを学んだり、ソフトを使いこなそうと思えば、時間もいくらあっても足りない。また、ホームページの宣伝にはいくらでもお金をかけられるし、毎日更新するのも時間がかかる。しかし、どちらもホームページの訪問者を増やすのには効果があるのでやっている人は多い。

   ここで大事なのは目的を果たせるだけのホームページをつくる自信と時間があるかどうかである。インターネットにあるホームページの多くは工事中だったり、制作が終わらないままほったらかしになっている。人がこないからとか時間がないから更新をやめたりと、ホームページを作ったからといって成功するわけではない。それなりの努力と知恵が必要なのある。ただ、時間とお金は結構お互いをまかなうこともできるので:

  • 時間はあるけどお金のない人 → 0からHTMLでじっくり学び、自力でホームページを作ろう!

  • お金はあるけど時間のない人 → すぐにプロの人と相談し、人にすべて任せてしまおう!


ホームページ制作に役立つハードウエア

   ハードウエアで唯一必要なのは、コンピューターとモデムぐらいだろう。ノートパソコンでもいい。特に速くなくてもいい。とりあえずPentiumクラスで100MHz以上であれば問題はないだろう。ホームページの制作の目的にもよるが、コンテンツの作成に役立つといえば:

  • スキャナー: 絵が上手ならば、みずから描いた絵をそのまま画像にしてホームページに載せてしまう事ができる。

  • デジタルカメラ: フィルムカメラ+スキャナーという方法もあるが、一番簡単に自分で撮った写真をインターネットに載せるには、やはりデジタルカメラにかなうものはないだろう。ホームページに載せる画像は解像度が低いので、高いデジカメを買う必要もない。もし画像加工ソフトを持っているのなら、色なども自分であとから調整できる。


ホームページ制作に役立つソフトウエア

   制作に必要なソフトウエアは、実はWindowsにすべて備わっている。特にWindows98ならばインターネットエクスプローラも最新版が備わっている。ただし、Windowsについてくるソフトは、必ずしも優れているとは言い難い。ソフトの入手方法については後で述べるとして、とりあえずおさらいしよう。

  • ブラウザ : インターネットエクスプローラかネットスケープのどちらかを持っていればいい。と、そう言うわけでもない。実際のところ、ホームページ製作者ならば、両方持っていた方がいい。更に余裕があるのであれば、新しいブラウザに加え、古いブラウザもインストールすることをお勧めする。ホームページは一つのブラウザで見ても、他のブラウザではエラーが出たり、思ったように表示されなかったりするからである。ホームページは自分以外の人が別のパソコンで見るわけだから、様々なブラウザに対応していた方が、多くの人が快適にブラウズできることになる。

  • notepad : Windows標準のテキストエディタ。HTML文書は実はNotepadでも十分作成できる。ただし、HTMLを知っている必要がある。また、HTMLを知っている人でも、Notepadよりも作業の効率が高いソフトは色々とあるので、時間があれば自分に合ったものを探したい。

  • telnet : サーバーに接続して、プロンプトでコマンドを入力しながらファイルの属性の変更などの操作をするために使う。もし初心者ならば、上級者になったら使う機会がでてくるかもしれない程度に考えておこう。

  • ftp : ホームページを自分のコンピューターからサーバーにアップロードするために使う。これはWindowsにもついてくるが、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス、「ぐい」と読む)がなく、キーボードによるコマンド操作なので、いまいち使いづらい。これは他のソフトを入手することをお勧めする。

   以上がホームページを制作する上で最低限必要だと思われるソフトであるが、もし予算があるのならば検討したいソフトはさらにある。特に画像は重要で、ホームページの外見というのは画像の完成度によって決定されるといっても過言ではない。できればPhotoshopなどのソフトが理想的だが、現在はホームページ作成用に、いくつか安価で充実したパッケージが売られている。ホームページ作成ソフトに投資するよりも、グラフィック作成ソフトに予算を注ぎ込む方が、美しいページができるだろう。

  • ホームページ制作ソフト : HTMLを学んでHTML文書を自分で作成するならテキストエディタ系のソフトを利用するが、「HTMLを知らなくても簡単にホームページがつくれる」と箱に書いてあるソフトは沢山ある。これらはGUIを利用して、ホームページを見た目から直接編集するソフトで、初心者には使いやすい。Frontpage、Adobe PageMill、Netscape Composerなどがそうである。ただ、これらのビジュアル編集ソフトはそれなりに限界がある。そして各ソフトの機能を極めても、HTMLを極めた事にはならない。プロがこれらのソフトを使わずに、みずからHTMLを書くのにはそれなりの理由がある。

  • 圧縮解凍ソフト : インターネットでファイルなどを配布する場合は、LZHやZIP形式に圧縮して配布した方がいい。また、インターネットでファイルをダウンロードするときもLZHやZIP形式で圧縮されていることが多いので、解凍ソフトが必要になる。

  • 画像編集ソフト : ホームページに画像を載せたいのならば、 最低でも画像をGIF形式、もしくはJPG形式に圧縮できるソフトが必要になる。画像の大きさの調整や、無駄な部分を切り落とす作業も必要。さらに、高度なデザインを用いてホームページを制作するのならば、特殊フィルターや文字の加工、奇麗な曲線の描ける機能も欲しくなるかもしれない。できれば Photoshop が理想的だが、さすがにこれは値がはるので、PaintShopProでも十分だろう。どうしても予算がない場合は、フリーウエアを利用することもできる。また、もしOfficeを持っているなら、Image Editorというソフトが付加してくるし、ホームページ作成ソフトを購入するなら、それらにもホームページに必要な画像加工機能は備わっている事がある。

  • クリップアート・素材集 : もし自分の美的センスに自信がなければ、市場にはクリップアートとよばれるホームページや文章用に集められたイラスト集が沢山ある。犬などの動物系のイラストや、クリスマスなどのイベント系のイラストだど、カテゴリー別に何万とイラストが入っているので、予算に余裕のある人は検討してみてもいいかもしれない。素材集も似たような線をいっているのだが、こちらはどりらかといえば画像編集ソフトで更なる加工を前提として集められた画像であることが一般的。例えば、木の模様だけでも100種類の画像があったり、画像加工ソフトを利用すればホームページの背景に合うように調整してつかったり、ホームページのタイトルロゴの作成にも役立てる事ができる。


必要なインターネット関連サービス

   このホームページをご覧になっている時点で、インターネットに接続するためのサービスはすでに利用していると思うが、それ以外にもホームページには置き場所が必要になる。これについては次のCでおさらいする。




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