1999.6.22 更新

…・・・ ・ ・ どうすれば人は来るのか? ・ ・ ・・・…

    電話番号はほとんど誰もがもっているが、だからといって知らない人からどんどんかかってくるわけではない。ホームページも同じで、全てのホームページはURLという住所のようなものを持つが、だからといって勝手に人が流れ込まない。ただし、電話と違い、インターネットはリンクでファイルが結ばれ、人はそのリンクをたどって自分のURLにたどり着くことができる。ようするに、自分のページへのリンクを、人が多く通る場所に、しかもクリックさせるような形で作れば、人は自然と来るようになるというわけだ。


ホームページまでの道のり

    どうすれば人は来るのか?インターネットを少しやった人ならその答えはもう知っている。自分がどうやってサイトにたどり着くかである。

  1. 検索サイト: もっとも重要なのが検索サイトへの登録。Yahoo!やCJSなどのディレクトリへのURL登録や、Gooなどの検索ロボへのURL登録は必須である。特にYahoo!はもっともヒット数の多いサイトで、登録する場所さえ慎重に選べば、ここへ登録するだけで内容に関わらず毎日100人から1000人の訪問者が確立できてしまう。

  2. ドメイン名: URLは簡単な方が人は来やすいし覚えやすい。特に商用ホームページはドメイン名を登録することを推薦する。自分の会社名、及び目的に見合った、なるべく短いドメイン名を取得しよう。

  3. 無料バナー交換: リンクエクスチェンジやCJSのバナー登録などで無料でバナーを利用した相互リンクを張ることができる。しかし、これらは自分のサイトへの訪問者数に比例して自分のホームページへのバナーが他のサイトで表示されるもので、訪問者が少なければ意味がない。又、バナーは表示されても、クリックされるとは限らない。特にこれらのサービスの場合、自分のバナーが表示される場所が選べるわけではないので、そこまで大きな効果は期待しない方が良い。しかし、バナーというのはホームページの飾りにも使えるし、デザインによってはクリック率の高いバナーもあるので、余裕があれば試して見てもいいだろう。

  4. 有料バナー: Yahoo!でもバナー広告をのせることができる。無料サービスを提供しているヒット数の多いサイトのほとんどは、広告料で成り立っているので、連絡すれば快く相談にのってくれるだろう。お金はかかるが、どこにどのように自分のサイトのバナーを表示するか選択できるので、間違えなければ確実に訪問者は増えるだろう。

  5. 物理リンク: インターネットだけが宣伝の場ではない。最近では電車内、雑誌の広告、町中のポスター、チラシ、買い物袋などにURLが掲載されているものが多く見受けられる。興味のある人は、十分後で訪問する可能性があるだろう。この場合、URLの覚えやすさも重要になる。名詞や電子メールの署名などにもURLを含め、とにかく存在をアピールしよう。

  6. ブックマーク: 訪問者がお気に入りにそのまま入れてくれれば、再びもどってくる可能性は高い。ブックマークも立派なリンクなのである。ただし、このリンクを取得するには、それなりの内容の充実と、ホームページの完成度が要求されるのはいうまでもない。


検索サイトの上位獲得法

    検索エンジンにホームページを登録すると、人が検索をする際に自分のページもその対象になる。検索すると、それにもっとも一致していると判断されたページが順番に表示されが、検索する側はこのリストの全てのホームページを見ることはないと考えて良い。検索結果が多い場合は、上位のホームページを、そして少ない場合はホームページのタイトルや表示される概要で選ぶだろう。従って、自分のページの順位は人の訪れる数に直接影響する。検索エンジン対策として次の要点が上げられる:

  1. タイトルはリンク: タイトルは検索結果のリンクに使われることが多い。従って、クリックさせたがるタイトルが効果的になる。例えばホームページに「ELD JAPAN」というタイトルを付けるよりは、「世界一安いホームページ制作サービス『ELD JAPAN』」などとした方が、人がクリックする確立が高くなる。Yahoo!ではタイトルを規制するが、ロボットは規制しないので、「世界一」などの言葉は使っても構わない。ただし、嘘は控えよう。

  2. 戦略的キーワード: 検索ロボットは検索時に入力されたキーワードを使って、文書内でそのキーワードが使用されている頻度と位置で得点をつける。「タイトル→ヘッダー→文中に登場回数→文中に登場する位置」の順で得点が高い。ホームページを検索用に最適化するには、まずどのキーワードでの検索に自分のページが表示されたいかを選び、次にそのキーワードをタイトルに含め、ヘッダーには画像を使わず<h1>を利用し、そして文中にもなるべくさり気なく、かつ頻繁にキーワードを挿入する必要がある。

  3. タグやJAVAは多く使えない: 検索ロボットはキーワードの位置を調べるときに、テキストのなかでその位置がなるべく上にある方が評価される。しかし、タグやJAVAなどもテキストの対象なので、複雑なページは不利になる。又、JAVAなどを利用してHTMLを変形したり、JAVAでリンクを作ると、検索ロボットはそれをたどれない。結局は文章だけのホームページ用に基準ができてしまっているのが非常に悲しい。

  4. メタタグの活用: HTMLにも検索ロボット用にキーワードや概要を指定するための<meta>タグが存在する。しかし、結局このタグをサポートする検索ロボットは少なく、サポートしていても文書も検索するので、どっち道複雑なページ、画像の多いページ、JAVAを使用しているページは不利になる。

  5. 違反は避ける: キーワードだけを何百回と繰り返せば確かに検索で上位につけることができるが、最近ではこの手が使えないように調整されている。運が悪いと、自分のホームページをすべてインデックスから除外される可能生もあるので、下手な反則はやめよう。

    皮肉にもYahoo!のインデックスはアルファベット順なので、ホームページのタイトルだけで順位が決まってしまう。従って、カタカナのタイトルは英語に直し、なるべく記号や数字でホームページのタイトルが始まった方が、インデックスの上位に表示されることになる。ただし、Yahoo!が非常に優秀だと評価するサイト(お金を払っているサイト?)は、上位に表示してくれる。

    正直なところ、検索エンジン用にホームページを最適化したら、非常に詰まらないページができることは間違いない。 画像もタグもJAVAも使えず、文章もキーワードを埋め込むのに文章も調整しなくては行けなくなる。しかし、ちゃんと対策はある…


検索対策禁断の秘技

    第一、ホームページをそのまま検索エンジン用に最適化しようとするアプローチが間違っている。画像やJAVAやタグは必要なだけ使って、なるべく良いホームページを作ることが先決であるべきだし、訪問者もそれを望んでいる。そこでどうすればいいかと言ったら、検索用に別のページを作ってしまおう! タイトル、メタタグを使い、内容はヘッダーと文章のみ。これらにキーワードを巧みに埋め込み、得点を稼ぐ。そしてページの最後、もしくはページの初めに、実際のホームページへのリンクを作っておけばいい。そうすれば「世界一安いホームページ制作サービス『ELD JAPAN』」などというタイトルも、実際のホームページで使う必要もないし、心おきなく検索用にページを最適化できる。さらに、このページをコピーし、タイトルだけを変えて再登録するという汚い手もある。

    検索ロボットはページのリンクをたどってホームページを次々とインデックスに加えて行く。従ってフレームを使っている場合は、検索ロボットはフレームを解釈できないので、<noframes> ... </noframes>に各ページへのリンクを入れておく必要がある。しかし、もっと実用的な手段がある。自分のホームページに含まれるページ全てへのリンクを一覧表示したページを作ってしまい、それを登録する方法である。別に誰にも見られる必要はないので、こる必要はまったくない。これなら一度にいくつでも登録できてしまう。


まとめ

    とにかくYAHOO!に登録することは必須である。それだけでいい場合もあるかもしれない。もし広告に使える資金があれば、バナーを訪問者の多いサイトに載せたり、物理的な宣伝も行うといいだろう。残りの手段は確実性に欠けるので、時間が許す程度に試すぐらいの気持ちでやろう。運が良ければ成功するかもしれない。

    最終的にホームページの訪問者を増加させるのは、ホームページの内容と、そこで提供している情報の鮮度による。新鮮なネタが常にあれば、同じ人が何度も尋ねてきてくれる。従って、ホームページへの脈をつくるのも大事だが、訪れた人がブックマークしてくれるような内容を提供することも同じぐらい重要なのである。



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